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発想力

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発想力のある人ってどんな人? 発想力向上のために駄酒落を使ってみよう!
発想力を養うための方法を学ぶ 笑いの攻撃法・防御法でスムーズにボケよう!


    



発想力のある人ってどんな人?

 人を笑わせる能力の中で、発想力(連想も含む)は、最も大事な能力といっても過言ではないでしょう!多くの知識を蓄えても、それを話題に応じて瞬時に引きだせなければ意味がないからです。お笑いは「いかに面白い発想をして気の利いたことをいえるか」が最重要課題といえます。
 とくにフリートークでは、リアルタイムに話題が変化していくため、そのスピードも要求されます。話題が変わり、周りはすでに違う話をしているのに、ワンテンポ遅れてボケても面白くはありません。「間(ま)」の章で、「フリートークでは間を意識する必要はない」と述べました。それは、フリートークでは「面白い返答をするために計算された時間的空間は必要ない」からです。(「聞こえなかったフリをしてボケる場合」や「興味がないという感じをだすために、一瞬、間をあけてからボケる場合」など、一部例外はあります)
 話題が過ぎたあとにボケたり、突っ込んだりしても面白くはありません。しかし、早いぶんには何の問題もないのです。いや、むしろ早ければ早いほどいいでしょう!ある言葉がでたときに「いかにそこから早く発想し、それを元に切り返すことができるか」が重要です。
 例えば、落語家のアドリブの「なぞかけ」(※下記参照)を思い浮かべて下さい。司会者や観客からもらった「お題」に対して、落語家は瞬時に面白い答えを返してきます。これがズルズルと時間がかかっていたら面白くも何ともありません。アドリブの会話は、発想スピードが非常に重要なのです。知識を辞書にたとえるなら、発想力は辞書の中から素早く特定の単語や関連語句を引きだす能力といえるでしょう。(一般的に、頭の回転スピードともいわれます)

 では発想力のある人とは、一体どんな人でしょう?結論から述べると、「子供のような好奇心を持ちながらも、冷静に知識として吸収したあらゆる情報を、様々な角度から結びつけることができる人」です。
 どうしても人は知識を吸収すればするほど、物事を枠にはめようとします。仮に「椅子」を見たら、「椅子だ」としか思わないでしょう。それはその物を、形や色で判断し、自分の知識と照らし合わせ「椅子だ」と、勝手に決めつけているにすぎません。しかし、それは本当に椅子なのでしょうか?実は、椅子の形をした飛行機で、空を飛ぶかもしれません。
 同様に、「長さ30cmくらいの鉄の棒」を見たとします。このとき「鉄の棒だ。重い。堅い」と、頭の中で決めつけていないでしょうか?仮に単純にそう思うなら、それは固定観念に縛られている証拠です。一見、鉄の棒かもしれませんが、実は「金属色に塗った単なるプラスチック」かもしれません。いやいや、それどころか「カビが生えて灰色になった長いちくわ」かもしれません。
 多くの知識を吸収することは大事ですが、だからといって「これはこういうものだ!」と決めつける考え方では、新しい発想は浮かんでこないのです。何か1つ物があれば、それをまったく別の物と結びつけて考えてみることが大事なのです。

 動物が、言葉を話してもいいじゃないか!
 プリンが、富士山より高くてもいいじゃないか!

 子供は物事を枠にはめて考えません。大人では想像もつかない突拍子もない発想をしますが、それができるようになると、その発想をネタにするだけで、人を笑わせることができます。(^_^)
 また、このような人が話をすると、次々と脈絡のない(本人にとってはあるのですが…)話がポンポンとでてきて、話が途切れることがありません。それは1つ話題があれば、そこから発想が飛躍し、まったく別の話題にどんどんと繋がっていくからです。常人ではつかない発想をする、まさにアイディアマンの発想といえるでしょう。


※なぞかけ
昔から広く知られているもので、その名の通り「なぞなぞ」(ある物事を間接的に表現して、それが何であるか当てる遊び)の類。

 1.1人が「Aという題材(お題)」を提示する。
 2.別の1人がAをもとに、「Bという題材」を提示する。
 3.お題をだした側が「その心は?」と、なぜBを提示したのか答えを求める。
 4.Bを提示した側が「2つの題材の共通点(言葉の引っ掛け)」を明かし、面白味をだす。

(例1) お題 [寿司]
「寿司とかけて、古くなった車ととく…」
「その心は?」
「どちらも、サビがついています」

(例2) お題 [相撲]
「相撲とかけて、ヤカンととく…」
「その心は?」
水入りもあります」

 

発想力を養うための方法を学ぶ

 発想力を養う方法…。これも数日で身につくものではないですが、発想力を養うためには、まず少しでも多くの知識を吸収することから始まります。実は、知識と発想は別個の関係にあるものではなく、常に結びついているものなのです。両者にどのような関係があるのか、簡単に説明しましょう。(^_^)

 知識が増え、選択支が多くなれば、常に物事を広い視野で見ることが可能になります。すると普段では想像もつかない、物事の裏側が見えてきます。例を2つ挙げましょう。

 1.「店で安い商品が売っていた」

 このとき、単純に喜んでいるだけでは何も見えてきません。安くするのには、安くする理由もあれば、安くできる原因もあります。それは主に次の通りです。
 ・独自の販売ルートを確立し、良い商品を安く売ることが可能。
 ・季節や流行りが過ぎ、値段を安くせざるえない。
 ・まがい物、質の悪い商品を売っている。
 ・「安い商品」と思っていたが、価格表示や売り文句に惑わされているだけで、実際は安くない。

 2.「家族で食事中に、子供が食器を倒してしまった」

 単純な発想しかできないと、そこで子供を叱ることしかできません。しかし、その理由はいくらでも考えられます。
 ・子供の手が濡れていて滑りやすかった。
 ・食器が濡れていて滑りやすかった。
 ・子供が怪我をしていて、力がでなかった。
 ・小さい子供にとっては、その食器は大きすぎた。
 仮にそうだとしたら、そこまで考えて準備していなかった自分の落ち度もあるわけです。

 このように、状況によって考えられる可能性はたくさんあり、その中には良いこともあれば、悪いこともあります。様々な可能性を考えていけば、常に冷静な判断ができ、知識も増えます。知識が増えれば考えの幅が広がって、別な発想も生まれます。そして、このような工程を繰り返すことで脳も活性化され、よりスピーディーに働くようになってくるのです。
 新しい発想とは、たくさんの知識(経験を含む)を、冷静に判断することで生まれるものです。知識が充分に足りていなかったり、知識があっても特定の考えに固執している人では、新たな考えを生みだすことはできないのです!

 具体的な習得方法は、普段から「何事にも興味を持ち、常に頭の中で色々なことを考えるクセを身につける」ことです。どんな小さなことでも疑問に思ったら考え、調べたり、人に聞いてみることです。(そういった飽くなき探究心が、発想力を養う)そして、何か話題や単語がでてきたら、そこから色々と連想し、頭に思い浮かべるよう意識するのです。それは、形、色、音、何でもかまいません。つまらない駄酒落でもいいので、連想できれば話を広げることができるわけです。
 最終的には、連想したものの中から面白いと思われるものを瞬時に判断、選択して話せるようになるのが理想ですが、始めはそこまで考えず、とりあえず多くのものを連想するクセを身につけることです。相手が話し掛けてきたときに、「ふ〜ん」と聞き流すだけでは話は終わってしまいますが、逆に何かを連想し切り返せれば、話が途切れることはなくなります。(^_^)

 実際の会話ではスピードも要求されるため、ほとんど間をあけずに瞬間的に返事できるのが理想です。話題は生ものなので、それ以上だと同じ返事をしても時間が経つにつれ面白味が薄れてくるからです。もちろん、いきなりそんなに速くは無理なので、最初は時間がかかってもいいから相手が話を振ってきたときに「何か面白い返事はないか?」と、考えながら話すようにするといいでしょう。いくら考えても思いつかないときは、仕方ないので一旦考えるのを止め、とりあえず次の話題に移ってから新たに考えましょう。

 

発想力向上のために駄酒落を使ってみよう!

※1
駄酒落のみの演芸ネタを持っている芸人は、昔なら『Wヤング』、近年ならば『さまぁ〜ず』などがいますが、仮に寒い駄酒落でもそれに「セリフや突っ込みを加える」ことで、その良さを引きだし、大きな笑いに繋げることはいくらでも可能です。

 日本語は、もともと駄酒落がつくりやすい言葉のため、昔から馴染みが深く、現在でもちょっとしたユーモアとして使われています。一般的に、駄洒落は「親父ギャグで良くないもの」などと捕られる傾向があります。しかし、どんなにくだらない駄酒落であっても、それをいうにはそれなりの思考が必要になります。さらに、駄洒落は発想力を養うには効果的で、安易に否定することはできないのです。
 周りに流され、「駄酒落なんて寒い」と決めつけることは簡単ですが、そういった人はいざ自分が「駄酒落をつくってみろ」といわれると、できないのです。とくに上手い駄酒落をつくるのは、プロでも難しいのです。そのため、発想の基本にもなる駄酒落は、是非マスターしていただきたいと思います。(※1)
 駄酒落のつくり方は様々ですが、代表的なパターンを、例と共に紹介しましょう。


・音を変えずにそのまま使う。または語尾に言葉をつけ加える。
「取っ手をとって」
「トラを捕らえる」

解説
前者は、言葉をつけ加える必要がないのでそのまま使用しています。
後者は、「とら」の音を変えずに「える」をつけ加え、「捕らえる」という言葉にしています。
例外的に、「布団がふっとんだ」のように、間に「っ」が入る場合もあります。
つくり方
「しりとり」と同じ要領で、ある語句から、それに続くもの(名詞とは限らない)を考えます。


・音を変えずに、言葉を切り離す。
「めがねを取ったら、目が無ぇ〜」
「あなた、運送屋さん?」「うん、そうや!」


解説
前者は、「めがね」の音を変えずに、「めが」と「ね〜」に切り離しています。後者も、同様です。
つくり方
日本語のシステム上、語句の中に助詞(「が」「は」「を」など…)や、感動詞(「ああ」「おや」「おい」など…)等、切り離しやすい文字が入っている言葉を考えると楽です。


・音は違うが、意味は同じ。
「あなたはブタですか?」「トンでもない」
「馬刺しは旨かった」


解説
前者は、「ブタ」と「トン」。音は違いますが、どちらも「豚」の意味です。後者も同様です。
つくり方
同じ意味で、別の音を考えます。
「音読みと 訓読み」、「日本語と英語」などで考えるとつくりやすいでしょう。


・音も意味も違うが、関連性がある。
「焼きソバ好き?」「ソースっね!」

解説
「焼きソバ」と「ソース」。両者は音も意味も違いますが、関連性があります。
つくり方
単純に1つの語句から、関連する別の語句を連想します。対話形式なら、返事(例では「ソースっね!」)を先につくっておき、後からその前フリになる言葉(例では「ソース好き?」)を考えると楽です。


・音の一部を変化させる。
「山口のがまぐち」

解説
「やまぐち」と「がまぐち」。語頭の1文字だけ変化しています。音が多少変化することで意味も変わりますが、両者の言葉の響きが似ているために、面白味がでるのです。
つくり方
この方法の場合、以下3つのポイントに注意してつくれば、流れが綺麗になります。

 1.「語頭を変える」
   語尾を統一した方が響きが似るので、できるだけ語頭を変えます。
 2.「母音を同じにする」
   日本語のシステム上、母音が同じ方が響きが似ます。
 3.「字数を合わせる」
   言葉の長さは響きに影響するので、できるだけ字数も合わせます。

 単純に響きの似ている語句を連想してもいいですが、どうしても浮かばない場合は、即席でつくる方法もあります。それは「語頭を、同じ母音の段の他の行に変える」のです。
 仮に「うま(馬)」から駄洒落をつくりたい場合は、語頭は「う」なので、それを「うの段の他の行」に変えます。変えたものを順に並べると、「くま」「すま」「つま」「ぬま」「ふま」「むま」「ゆま」「るま」の8つです。この中で使えそうなのを挙げると、「くま(熊)」「つま(妻)」「ぬま(沼)」。あとは「ゆま(由真)」が固有名詞で、なんとか使えるくらいでしょう。他にも当てはまる言葉はありますが、よく使われる単純な言葉(理解が容易なもの)でなければ、駄酒落には不向きです。
 もしこの方法でも見つからない場合や、もっと内容を広げたい場合は、上記の3つのポイントを多少妥協してつくればいいでしょう。(^_^)

 

笑いの攻撃法・防御法でスムーズにボケよう!

 発想のメカニズムは理解できましたが、それでも「常にアドリブで面白いことを発想するのは難しい」と、思うでしょう。それは当然です。どんなベテラン芸人でも「いつでも瞬時に面白いことがいえる」なんて人は、この世の中に1人もいません。技術が上がればそれに近付くことはできますが、どんなに技術を磨いても、とっさに面白い発想ができなくて困ってしまうことは人間である以上、誰にでもあるのです。
 では、「そういう失敗を少しでも防ぐための方法はないのか?」というと、実はあるのです!それが、「笑いの攻撃法・防御法」です。トーク技術の高等テクニックですが、会話がある程度スムーズにできる人であれば、是非チャレンジしてください。
 まずは、防御法から説明しましょう。

 [笑いの防御法]

 ボケの失敗する原因は、内容がつまらない以外にも、次のような状況があります。
 −−−−−
 相手からボケを期待して話を振られるが、瞬時に面白い返事が浮かばない。
                 ↓
 必死でボケようとするが、考え込み言葉がでなくなる。
                 ↓
 一瞬だが、場に沈黙をつくってしまい、話の流れを止める。
                 ↓
 その後、タイミング悪くボケるが、場は冷めていて当然、受けない。
 −−−−−

 人は何かを考えようとすると、自然と言葉がでなくなります。しかし、周りがボケを期待している状況で沈黙があると、通常以上に場は冷めてしまいます。それを防ぐには、どんなに考え込む状況になっても黙らず、言葉を発し続ける必要があります。
 具体的には、相手の振りに対して「色々なパターンがあるんだけど…」「状況によっても変化してくるけど…」など、ボケに入る前に適当な言葉をつけ足して、時間稼ぎをするのです。(前置きで話をずらし、内容を引っ張るのも有効です)
 そして、前置きをいっている間にフル回転で良いボケを考えるのです。時間的には、数秒〜数十秒ほどしか稼げませんが、発想するうえでは非常に長い時間になります。
 他にも手段はあります。仮に自分以外にA、Bという人物がいる3人以上のグループでの会話の場合、AとBが互いに話している間(自分があまりその話に参加していない間)にも考えることができます。仮にAが自分に話を振ってきたときは、「Bならどうする?」など、1度さりげなく他人に話題を振り、その間に考えてしまう方法もあります。(多少強引なため、あまり多用はできませんが…)
 要は、「沈黙をつくらず自然にボケる」ために、言葉をつけ足したり、話題をずらすことで発想の時間稼ぎをする。それが「笑いの防御法」です!

 ちなみにこの方法は、プロの芸人も日常茶飯事に使用しています。世間では天才とか超一流と呼ばれている芸人でさえ、実際には必死に考え苦悩し、それでもつまらないことしかいえないときは多々あるのです。確かに慣れてくると、わざわざ考えなくても無意識に浮かんでくるようになるのですが、それでも人間である以上、どんなときでも100%というわけにはいきません。
 プロの芸人がよく使う状況は、バラエティ番組のトークコーナーで、自分以外のゲスト同士が会話をしているときです。このとき芸人は、「なるほどね」「そっかぁ」などと相づちを打ち、さも「自分は会話に参加している。別に何も考えてないよ」という素振りを見せながらも、顔にはボケを考えている表情が、ありありと出ています。
 笑いをとるには、常にボケの発想に集中しなければいけないのですが、周りにボケを考えていることがバレてしまうと、「人の話を聞いていなかったのか」「それがいいたかっただけか」という印象を与えてしまい、結局受けません。そのため、他人同士が会話しているときは、発想の邪魔にならない程度の単純な言葉を返しておき(話に参加していることを示す)、その間に必死に考えるのです。
 これらの方法を使っても良い考えが浮かばないときは、それはそれで割りきり、無難な返事で話を流してかまいません。あとは早々に頭を切りかえ、次の話題のために準備しておけばいいでしょう。

 余談ですが、松本人志のこんな失敗談があります。
 人気番組『ガキの使いやあらへんで!!』の「視聴者のハガキの質問に対して、アドリブで面白いボケを返す」というコーナーで、その主旨からも絶対的に面白いことをいわなければならない状況での出来事でした。
 視聴者の『抱かれたいとおもっている女性を見分ける方法はないですか?』という質問に対して、彼はまったくいい発想が浮かばず、言葉を濁したり、適当な前置きで話を引っ張るものの、それでもまったく良い発想が浮かんでこなかったのです。「良いボケが浮かばない」という緊迫感が、さらにプレッシャーを強め、そのアセリが露骨に表情と行動に表れていました。そして最終的には、「やはり格好に表れますよね。ミニスカートを履いたりとか…」という、ごく当たり前な発言をして、これといった笑いもなく終わったのです。
 ただ、これらの失敗はけっして珍しいことではなく、さほど悪いことでもありません。どんなにベテランの芸人でも人間である以上、常に苦悩して失敗もします。だからこそ極力、失敗しないためにもこのような方法論が必要なのですね。

 [笑いの攻撃法]

 失敗を防ぐためのもっと別な方法はないのでしょうか。あります!
「笑いの防御法」は、主に相手からの振りに対しての方法論でした。しかし、いつも相手の言葉を待っているだけでは、話の主導権を握り、場を一気に盛り上げていくのは難しいでしょう。そこで、良いボケが浮かんだときは、積極的に自分から話を振って話題を移行させ、どんどんボケていく必要があります。

 その手順は次の通りです。
 1.話の流れから事前にボケを発想し、言い回しなどの捻りも事前に考え、準備しておく。
 2.そのボケをいう状況をつくるために、自ら話の内容をコントロールし、少しずつ話題を移行させる。(これが前フリとなる)
 3.話題を移行できたところで、用意していたボケをタイミングよくいう。

 会話の流れから事前にボケを発想し、そのボケをいうために、自ら特定の話題を振る。それが「笑いの攻撃法」です!
 ここでの注意点は、話題の移行が強引になりすぎないようにすること。良いボケが浮かんだときは、誰でも「早くボケたい!」という衝動にかられます。しかし、話題を強引に移行しようとすると、それが露骨に違和感を与え、ボケても「それがいいたかっただけか」と、結局受けなくなります。
 ボケは、相手にボケようとしていることを悟られてしまっては、面白味がなくなります。そのため、あせる気持ちを抑え、少しずつ話題を移行させ、タイミングを見計らってさらっというのです。
 この方法の利点は、事前にボケが浮かんでから話をするので、わざわざ瞬時に発想する必要がないところです。発想時間に余裕があるのは非常に重要なことです。話題は生ものなので、ある話題がでれば、関連するボケを瞬時にいえなくてはいけません。そうかといって毎回、瞬時に発想するのは至難の技です。
 しかし、事前にボケる内容が決まっていれば「そのボケを活かすには、どう話の流れをもっていこうか」「ボケをもっと面白くするために、言い回しはどうしようか」など、頭の中でネタを最良の状態に整備できます。
「それなら最初から笑いの防御法など使わず、笑いの攻撃法だけ使用してればいいじゃないか!」と、思うかもしれませんが、実際はそうもいきません。会話中は、いつ何時、どんな話題がでるかは分かりません。いきなり相手から話を振ってくることもあるのです。どんな話がでるか分からない以上、毎回事前にボケを発想しておくのは不可能なのです。
 それでも「相手から話を振られたときは軽く流して、常に自分から特定の話題を振ってボケるようにすればいいだろう!」と、反論する人もいるでしょう。しかし、実際にそれをやると、相手は話題のコントロールに対して強引さを感じ、ボケても結局は受けないのです。
 前にも説明しましたが、会話は互いに「話す」「聞く」がバランスよくできて成り立つものです。笑いを誘うためには、相手にも気持ちよく話をさせることが必須なので、自分だけが強引に話題をコントロールしてもいけないのです。

「笑いの防御法」は、瞬時に発想しなければいけませんが、話の流れが自然になります。
「笑いの攻撃法」は、瞬時に発想する必要はありませんが、使いすぎると流れが不自然になります。
それぞれの特徴をよく理解して、上手くボケていくことで、ボケの味が最大限に活されますよ。(^_^)


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