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知識を上手に活用できる人って!? 観察しながら記憶すれば洞察力が身につく!
幅広い分野に興味を持つことが大事! 何事にも疑問を持ち話題を増やそう!


    



知識を上手に活用できる人って!?

 人を笑わせるためには、多くの知識が必要です。様々な状況で話のネタをつくるには、それだけ材料となる知識がなくてはいけないからです。しかし、だからといってただやみくもに知識を吸収するだけではいけません。知識が多いだけで面白いことがいえるなら、大学教授やクイズ王は皆、一流お笑い芸人になってしまいます。(笑) もちろん知識は多いに越したことはありませんが、問題は「知識の吸収の仕方」「それに対する姿勢」なのです。
(以下、少々難しい話になりますが、なんとなくでもいいので軽〜く聞いて下さい。(^_^;))

「知識を吸収する」とは、物事を見たり聞いたりして、その情報を脳に記憶することです。そのとき脳内では、新しく神経回路が形成され、それが記憶となります。ただ、記憶には簡単に忘れるものもあれば、忘れにくいものもあります。この差はどこからでてくるかというと、主に記憶をする際の状況によって左右されるのです。
 例えば、あるフレーズを記憶する際にただ覚えようとするよりも、ゴロ合わせで覚えたり、音楽に合わせて覚えたほうが、覚えやすく忘れにくくなることは皆さんもご存知でしょう。
 また楽しかった出来事や、恐かった出来事など、強い感情を伴った記憶はいつまでも忘れないものです。仮に忘れかけたとしても、覚えたときの状況の一部でも思いだせれば、関連する元の情報も一緒に引きだし、思いだすことができます。例えば「小さい頃、雪の日に母に手を引かれながら遠出して、焼きイモを買ってもらった」という思い出があれば、「雪が降る」「手をつなぐ」「焼きイモを見る」などの状況で、出来事全体を思いだす…というような感じです。

 このように情報は、単に記憶するよりも付加価値がある方が強く記憶され、それは脳内できちんと関連付けて記憶されているのです。そしてこれら強い記憶をするときは、脳内では特定の脳波(θ波)がでているのですが、子供心を持っている人は、この脳波が発生しやすいのです!子供はワクワクしながら本を読んだり、遊びに夢中になります。強い記憶には、そういった気持ちが必要なのです。

 ユーモアセンスの章で、「ユーモアセンスのある人は子供心を持っている」と述べました。子供は、あらゆることに対して好奇心旺盛で、無意識のうちに多くのことを吸収しようとしています。これは、自分が未熟なうちは少しでも周りの情報を収集し、危険から身を守ろうとする動物的本能があり、本来、脳がそのようなシステムを持っているからです。
 また子供は、変な固定観念を持っていないため、知識として吸収したあらゆる情報を様々な角度から結びつけることができます。同じ物を見ても、大人では想像もつかない突拍子もない発想をします。発想については後ほど詳しく説明しますが、この独特な発想が大きな笑いをつくりだすのです。
 つまり、面白いことがいえる人というのは、何事にも好奇心を持って情報を収集し、蓄えた記憶を固定観念にとらわれず結びつけることができる人です。面白い人というのは、大抵そのような感性を持っているといっていいでしょう。ただ知識を吸収するだけでなく、いかに活用するか。それが大事なのです。(^_^)

 

幅広い分野に興味を持つことが大事!

 演芸には、事前に会話の流れが決められている台本が存在しますが、(頭の中の架空の台本も含む)私たちが行っている日常会話は、常にアドリブで進行するものです。そのため、話題や会話の状況も多種多様で、どのようなときでも面白いことをいえるようになるには、どんな知識でも多く持っていた方が良いといえます。

 ボキャブラリーが増えれば、それだけ選択支が増えます。すると、話を広げることも容易になり、単純に話に詰ることが少なくなります。いちいち話の合間に沈黙があっては流れを切ってしまいますが、逆に話を広げられれば場は盛り上がるのです。
 マスメディア、流行、趣味、時事、学問、スポーツなど…、どんな知識でもかまいません。始めは自分の好きなこと、興味のあることでいいので、ちょっとしたことでも話のネタになると思ったら、何でも覚えておくクセをつけておきましょう。忘れがちなら簡単にメモをしておくのもいいと思います。
「たかが世間話でメモなんて…」と思うかもしれませんが、一般的に人を笑わせる機会の大半は世間話の最中です。そして、その内容も「見聞きしたことを話す」「経験した出来事を話す」ことから発展していく場合が非常に多いのです。

 それに慣れてきたら、今度は「今まで知らなかったこと」「関心がなかったこと」にも挑戦し、幅広い知識を蓄えていくのが理想ですね。難しい内容に出会うこともあるでしょうが、それもできるだけ吸収したいところです。一般的にあまり必要ではない知識でも、会話中は「いつどんな話題がでるか」は、常に分からない状態です。時には専門的な話がでる場合もあるだろうし、どんな知識でも面白い話に応用することは可能なのです。
 仮に、相手が自分の知らない話題を振ってきたら、恥ずかしがらずに相手に聞き、より知識を豊富にしていくことも大事ですよ。色々なジャンルの本を読むのもいいでしょう。本を読むのは慣れていない人にとっては億劫に感じるかもしれませんが、始めは抵抗の少ないジャンルを読み、楽しみながら知識を吸収していけば、それほど苦痛には感じないと思います。(^_^)

 正直いうと、私も昔は興味のないジャンルにはまったく関心を示さなかった方で、別に知ろうとも思わなかったのです。(^_^;) ただ会話をしていると「仮にそのことを知っていたら、今ここで笑いがとれたのに!」と、悔しい思いをすることがよくあるのです。(笑) つまり、笑いをとれるチャンスをみすみす逃すことになるわけです。(そこまでして笑いはとりたくないですか?(笑))
 確かに「笑いをとるために知識を吸収する」のは、目的としては不純かもしれません。ただ結果的には、それが物事の考え方、しいては人間性を高めることに繋がるのです。

 

観察しながら記憶すれば洞察力が身につく!

 知識を吸収する際には、できるだけ細かい部分まで見ることです。一般的には洞察力ともいわれますが、これが優れていると、多くの場面で笑いをとることが可能になります。とくに日常会話では、身近な物や体験を題材にすることで、笑いが起こる場合がほとんどだからです。

 次の会話を聞いて下さい。(A、Bは人物)
 「昨日、バスに乗るときに定期忘れたから、代わりにスナック菓子見せたけど、運転手に『駄目だ』といわれたよ」
 「そりゃそうだろ!何でも見せればいいってもんじゃないんだよ!」
 「いや多分、見せたのがチーズ味だから駄目だったんだと思うよ。これがコンソメ味なら、運転手も喜んで『どーぞどーぞ』と、いってくれたと思うね」
 「いや、そういう問題じゃなくて、スナック菓子じゃバスには乗れないの!分かる?」
 「でも、ちゃんと野球選手のカードもついてるぞ」
 「確かにカードがついてるのもあるけど、運転手は別にほしくないんだよ」
 「そんなの分からないだろ!運転手は、そのカード集めてるかもしれないだろ!」
 「それは分からないけど、運転手は仕事してるんだから。きちんとお金で買った定期じゃないといけないの!」
 「じゃあ、なにか。俺のスナック菓子は、お金で買ってないっていうのか!万引きでもしたっていうのか!」
 「いや、そうはいってないけど。とにかく駄目なものは駄目なんだよ」
 (以下、続く…)

 身近にあるスナック菓子を題材にしていますが、会話中に「相手の受けが良い」と判断したときは、場を盛り上げるために同じ話題に集中して話す必要があります。この場合は、スナック菓子で反応が良かったために、特徴である「チーズ味やコンソメ味がある」ことを提示して笑いをとり、さらに「カードがついている」など細かい特徴をいい話を広げています。
 聞いている人は、皆、このスナック菓子のことも、色々な味があることも事前に分かっています。しかし、知っていても普段はあまり気にもとめない些細なことです。それをあえていうことで、「確かにそうだ!」「いわれてみればそんなのもあった!」と思い、面白味を感じるのです。
 このように、1つの物でも細かい特徴まで意識して記憶しておくと、後々、有利になります。ある物に対しての知識が多ければ、その話題に集中して話すのが容易になり、(話題を集中して話せば、会話の流れがスムーズになる)場も盛り上がるわけです。

 ただ、1つ注意点を挙げれば、実際に笑いをとる際には「分かりやすい特徴をいう」ことです。それを聞いて、理解できるから面白いと感じるわけで、誰も知らない細かい特徴をいわれても面白くはありません。まれに、一部の人だけが知っているマニアックな視点で笑いをとれる場合はありますが、基本的には「多くの人が知っていて、それでいて普段はあまり気にしないレベルのものをいう」のが、一番効果があります!(重要!)
 なぜ「あまり気にしないレベル」なのかというと、誰でも普段から意識しているような特徴では、相手の頭の中には常にそれが存在しているため、意外性がなく、面白いと感じにくいからです。
 洞察力は、フリートークで笑いをとるには必須の能力なので、皆が意識しないところにも着目してもらいたいですね。(^_^)

 

何事にも疑問を持ち話題を増やそう!

 たくさん知識を吸収するには、何事に対しても疑問を持つことです。
「どうして地球は丸いんだろう?」
「どうして電子レンジでチンすると、温まるんだろう?」
「タイムマシンってつくれるの?」

…など、子供が思うようなことでもかまわないので、自分の知らないことに対しては何にでも疑問を持つことです。
 たとえば、「海外旅行に行ったけど、同じ地球でも日本とは全然違うね!」など、関連性のある話がでれば、その流れで「ところで、なぜ地球って丸いんだろうね」と、話を切りだすことができます。
 世の中には、素朴な疑問がたくさん溢れています。常に疑問を持っていれば、それを相手にぶつけるだけで、いくらでも話題をつくることができてしまうのです。これは、どんなにつまらない疑問や、くだらない疑問でもいいのです。
「駄菓子屋のおばちゃんは、どうやって生計を立てているんだろう?」でもかまいません。その答えとして、「表向きは子供相手に人の良さそうな顔をしているが、それはカモフラージュで、実は裏ではヤバイ物売ってるんだよ」と、冗談をいうのもいいでしょう。また単純に、昔なつかしい思い出話に花を咲かせてもいいでしょう。
 このように1つの疑問を持つだけで、話を広げる大きな武器になります。そしてその疑問を解明できれば知識が増え、それだけ話題も増えます。このような工程を繰り返すことで、どんな相手でも、どんな話題でも話せるようになってくるのです。
 疑問を持ち、知識を吸収することで、脳はどんどん活性化していきます。それは発想力にも大きく関わってきます。一流と呼ばれる芸人は、皆、博識ですよね。普段は馬鹿馬鹿しいことをいっていますが、それには奥に隠された多くの知識が役立っているのです。

※1
議論になると「良い、悪い」「ある、ない」など極端に分けて考える人がいますが、もっと柔軟に双方の意見を聞き入れるような冷静な判断ができなくてはいけません。

 最後に、大事な注意点をいっておきましょう。それは「知識を持っていることで慢心してはいけない」ということです。単純に知識をひけらかす人間は醜いのもありますが、それ以外にも「知識を持っていることが却って柔軟な思考を阻害する」場合があるのです。(重要!)
 例を挙げましょう。
『透明な箱に密閉された状態の10円玉を、手を触れずに動かす手品』があります。ここで皆さんに質問ですが、現在日本で発行されている硬貨の中で、磁石にくっつくのはどれでしょう?すべて挙げてください。
(…考え中…)
 正解は、どれもくっつきません。
 意外に知らない人も多いのですが、そういう人はこの手品を見ても「どうせ磁石などで動かしてるんだろう」と思い、とくに驚きもしません。しかし、「硬貨は磁石にくっつかない」という知識がある人は、「一体どうやって動かしているんだ!?」と非常に驚くのです。
 手品のタネには、相手の固定観念を利用するものが非常に多いのですが、この場合は「硬貨は磁石で動かせるわけがない」という固定観念を利用しています。これはどういうことかというと、ある意味「知識がある人ほど簡単にダマせてしまう」ということです。
 このように、知識があることが却って頭を固くさせてしまう場合があるので、どんなに知識を吸収しても決してそれに慢心せず、常に常識にとらわれない柔軟な思考をすることが必要なのです。世の中の物事はすべてバランスが大事(※1)なので、そういう意味では「知識を吸収したら、それに比例して柔軟的思考もしなければいけない」のです。


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