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ネタの見つけ方とつくり方 話の繋がりと長さが重要だ!
活字ネタを分析してみよう! 認知度と言葉の順序を考慮する


    



ネタの見つけ方とつくり方

 笑いに欠かせないのがネタです。いうまでもなく、演芸ではネタの構成が重要になってきます。
『爆笑問題』のネタなどが良い例ですが、漫才では時事ネタや、日常生活ネタが多く見られます。世の中には常に話題になることが起こっているため、それらを使えばネタに困らないという理由からです。同時に、それらは一般的に広く知られているため、純粋にネタとしてつくりやすい(知らないことをネタにしても面白くないため)という点もあります。

 基本的には何かテーマを決め(テーマは何でも可)、そこから連想できる言葉からボケをつくります。そして、そのボケに話をもっていくようにするために、前フリをつくります。ボケの後ろには当然、突っ込みも入れます。こうやって基本となるボケに、色々と肉付けしていくのが、大まかなネタのつくり方です。
 とくに数十秒〜数分といった、非常に短い時間の間にネタを詰め込む場合は、この作り方が基本になります。短いネタの場合はとにかく「結末となるオチがどれだけ綺麗に決まるか?」によって左右されるため、まず最初に最後の締めを考え、それに近くづけるように前フリを加えるのです。前フリが多少適当でも、オチがしっかりしていれば全体的に「まとまっている」ように見えるからです。

 話を戻しますが、テーマを決めそれに肉付けしていくのは分かりました。では話の内容は、すべてそのテーマに関連したものでなくてはいけないのでしょうか?答えはNOです。内容は、別に途中でテーマから外れてもかまいません。複数のテーマを連結して1つのネタにしてもまったく問題はないし、それはそれで「何でそんな話になってんだよ!」と思わせるボケとしても使えますからね。(技術的なことをいうと、余計なテーマを加えて時間調整にも使える) 普段の会話でも、1つのテーマで話が延々に続くということは少ないし、とくに問題はありません。
 コントも基本的には同じ作りなのですが、ただコントは一環したストーリーに沿って進行する場合が多いため、なるべくテーマは1つに絞ったほうがいいでしょう。あまりにテーマから外れてしまうと、コントの良さでもあるストーリーが理解しにくくなります。

 さて、ざっと説明しましたが、けっして難しく考える必要はありませんよ。(^_^) それはプロのネタでも、基本的には私たちが何気なく行っている日常会話の延長線にあるものだからです。
 ネタというのは、あらゆる物事に感心を持ち、話を続けようと考えていれば、いくらでもでてくるものです。もちろん慣れもあるので、最初は少しでも「話を続けよう」と意識することが肝心です。あとはニュースで知った時事的な話をとり入れたり、随所に冗談を加えることで、話題が尽きることもなく、笑える楽しい会話を続けることができるというわけです。(^_^)
 プロのネタも大差はありません。日常会話の中からネタの吟味をし、あとはその内容を観客に理解しやすいように言葉を整理(話をまとめたり、ちょっと大袈裟に突っ込みを加えたり)すれば、漫才やコントのネタが1本できてしまうのです。(笑) もちろん、演芸として成り立たせるためには演技力、表現力なども重要なので、それだけでは不完全ではあります。ただ、ネタの部分だけに絞って考えれば、基本的にはどんな会話でも同じなのです。
 しかし、「それでも演芸ネタは難しい」と思う人がいるかもしれないので、即席でネタをつくれる方法を2つ紹介しましょう。(^_^)

●動植物や無機物に人間味を持たせる

(例) タイと、どじょうの会話

 タイ  「俺は高級食材として認められているんだ。お前みたいな泥臭い奴とはわけが違うぜ」
 どじょう「ぼ、僕だってあまり知られてはいないが、実際は旨いんだぞ」
 タイ  「そんなこといっても無駄だね。それに、みんなは俺を見ると『めでタイ、めでタイ』といって有り難がるぜ」
 どじょう「なんだい、そんなの全然目じゃないやい。僕なんて、どじょうだけに『掴みどころのない性格』っていわれるぞ!」
 タイ  「それ駄目じゃん!」

解説:人間味を持たせる手法は、実際の演芸でもよく見られます。ここではタイとどじょうですが、これは特急と各駅停車でも、ボウリング玉とゴルフボールでも、何でもかまいません。ただ両者、同じ枠で統一した方が面白いです。特急と各駅停車なら「電車」という枠で統一していますが、これは別に電車と飛行機で「高速な乗り物」という広い枠で統一してもかまいません。ポイントは、一長一短ある両者の特徴を、うまく対比で表現することです。

●2つの題材を組み合わせる

(例) 女学生Aと、Bの会話  (題材:イタリアン・ジェラート + 大工道具)

 A「ここが噂の『イタリアン・大工道具』のお店ね☆」
 B「やっぱり夏は、冷た〜い大工道具よね。さっそく中に入ってみましょう♪」
 A「わぁ、どれも美味しそう。えっと私は『ノコギリ』にするわ。ペロペロ。美味しい!このギザギザの口あたりが格別だわ☆」
 B「私は『ネジ』にするわ。ソフトクリームとはまた違った、ねじり具合がいいのよね。トッピングで『ナット』もつけようっと。ネジとナットって、絶妙の相性よね♪」
 A「じゃあ、次は『ペンチ』でも食べようかな☆」
 B「駄目よ。そんなに食べたらお腹壊すよ!この前もそうだったじゃないの!」
 A「えー、イジワル〜。もう、そんなに『釘』を刺さないで!」

解説:ここでは女学生の間で流行っている、イタリアン・ジェラート(イタリアのアイスクリーム)と、大工道具を組み合わせています。組み合わせる題材は何でもかまわないですが、両者の間に共通点がある方がつくりやすいでしょう。例えばジェラートも大工道具も、たくさんの種類があり、また「アイスクリーム + トッピング」のように、「ネジ + ナット」も組み合わせができます。ポイントは、両者の特徴と共通点をうまく組み合わせて表現することです。題材自体は、互いに合いそうにないものの方が、意外性がでて面白くなります。

 

活字ネタを分析してみよう!

 私は、よくインターネット掲示板などの不特定多数の人が集まる場で、お笑い系の文章を書いています。ネタの形式は毎回バラバラなのですが、そこは活字ならではの面白さを発見できる場でもあり、良い刺激になっています。そこで、活字ネタをもとに「ネタの基本的な構造はどうなっているのか?」を考えてみることにしましょう。

(例)ラジオ番組風の司会

 Hey,みんな元気〜。今日もホットな番組『ムーミンはカバじゃない!』の時間がやってきたぜ!司会は私、おはようからおやすみまで暮らしを見つめる「DJユウキ」がお送りするぜ、オーイェー!(※1) それでは、さっそく最初のお手紙から紹介しちゃうぞ。むふむふ。

「バスケットが上手になる方法を教えて下さい。(P.N マイケル冗談)」
 知らん!(※2)

「私は元グラビアアイドルですが、この美貌やスタイルを活かした良い仕事はないですか?(P.N ナイスバディ)」
 当たり屋のバイトがお勧め!(※3)

「私は6月の梅雨の時期が誕生日なんです。ハッピバースデー梅雨〜♪なんちゃって☆(P.N ギャグ番長)」
 おーい山田く〜ん、ザブトン全部持ってけ、コノヤロー!(※4) さて気を取り直して…、次は本日メインの質問だ。(※5)

「好きな男性がいるのですが、どうしていいか分かりません。ちなみに彼は元気な女の子が好きみたいです。(P.N 純子)」
 そこまで分かっているなら話は早い。こう告白するといいだろう。名付けて「エイリアン告白大作戦!」。これは純子ちゃんが、映画「エイリアン」にでてくるようなエイリアンに成りきり、告白するというものだ。(*^_^*)
 まず夜中に彼を人通りの少ない場所へ呼びだす。そして、おもむろに後ろから四つん這いになってシャカシャカと近付く。このとき「シューシュー」という呼吸音も忘れずに☆ そして彼の緊張が高まってきたころに、背後から襲いかかろう。仰向けになって倒れている彼に馬乗りしたら、顔を近付けながらいよいよ告白だ!
「ワ、ワタシハ、ア、アナタガ…… 吸気(スキ)〜!ガルルル〜」(※6)
 このとき胃酸で彼を溶かしてしまったり、噛みついて精気を吸ってしまってもかまわない。いや、むしろそのくらいやった方がいいだろう。これだけ元気なところを見せれば、もう彼のハートは君のもの!この〜にくいね〜。ヒューヒュー!
もし彼に「恋泥棒」なんてアダ名をつけられても、責任持てないぜ☆(※7)
 さて、本日も幸せな人をつくってしまったところで時間がきたようだ。それじゃあまた来週、バイナラ!(死語)(※8)

解説:
【※1】 ラジオ番組風ということで、いきなりのハイテンションで掴みを狙っています。自己紹介では「おはようから〜」など、誰でも知っているフレーズ(古いですが…(^_^;))を加えています。

【※2】 毒舌で答えることで面白味をだしています。

【※3】 「美貌」というキーワードを使い、(※2)と同様に、それを毒舌で切って捨てることで面白味をだしています。

【※4】 おなじみ「笑点」のフレーズですが、唐突に「コノヤロー!」など、インパクトのある言葉を加えることで、自分のキャラクター性が強調され、より面白くなります。

Check!!
小さい頃は「8時だよ!全員集合」「俺たちひょうきん族」を見るのが楽しみでした。
金ダライの落ちてくるタイミングが絶妙で、今見ても大笑いできます。(笑)
実は、視聴率50%を叩きだした怪物番組だったりする。現在は、DVDも出てますよ!

    
   ザ・ドリフターズ...

【※5】 ここからがこのネタのメインで、実は(※2)〜(※4)は、前フリの役目をしています。ネタの最後は大きく落とす(オチ)のが基本ですが、その前に軽いネタを2〜3つ加えておくと、オチが最も面白くなります。前フリのネタの数が1つだと、オチのインパクトが弱く、逆に4つ以上だと全体がダラけてしまい、やはりつまらなくなります。これはあらゆるネタに対していえるので、是非覚えておいて下さい。
 往年の名番組「8時だよ!全員集合」のコントでは、必ず最初に『高木ブー』、『仲本工事』、『加藤茶』の前フリがあり、最後の『志村けん』で落とす手法が使われました。

【※6】 「好き」という文字を、エイリアンということで「吸気(すき)」に変えている。こういった言葉遊びで面白さをだせるのは、活字ネタならではといえます。

【※7】 オチを引き立たせるために、自信満々に「この方法で絶対上手くいく」と、アピール(ボケ)ています。ボケの基本ですが、真面目に馬鹿なことをいうことで、面白味がでるのです。

【※8】 活字ネタ独特の「(死語)」、「(爆)」、「(笑)」などを用いています。ちなみに()カッコの中には、自分のアイディア次第でいくらでも面白い言葉を入れ、工夫できます。
 例えば、「私はトム・クルーズです」とボケるよりも、「私はトム・クルーズです(本当)」と、ボケた方が面白くなります。これは()カッコの中の言葉自体が、ボケや突っ込み的な意味を持っているため、それを使うことで2重にボケたり、又は1人突っ込みをするのと同じ効果が得られるからです。他にも活字なら「(^_^)y」や「(T_T)」などの顔文字も使え、表現方法も増やせるでしょう。

 

話の繋がりと長さが重要だ!

 ネタを考えたはいいが、ただその内容をやみくもに話すだけではいけません。ネタの味を活かすためには、要点をまとめたり、相手に伝わりやすい言葉を選んで使うなど、話全体の内容を洗練されたものにする必要があるのです。どこが面白い部分で、何をいいたいのか。それが分かりづらい話では、笑いたくても笑えないからです。
「相手に話す」ことは、相手に説明することでもあります。そのため、面白い部分を率直に相手に伝える、そういった説明力も要求されます。もちろん、別に何かの講義をするわけでもないので、難しく考える必要はありません。笑い話のほとんどは軽い内容なので、必要最低限のことができていれば問題ないでしょう。
 ではそれらを踏まえて、ネタづくりの注意点を、2つ挙げましょう。


 第一に、「話の繋がり」

 基本的に、話は繋がりがないと面白く感じません。とくに「相手からの質問」には、それに対する「答え」になっていないと、面白味がでにくいのです。当前のことと思うかもしれませんが、意図的に面白い状況をつくる演芸では、強引に笑いに結びつけようとするあまり、話の繋がりのないネタづくりをしがちなのです。例を挙げましょう。
 次のトークを比べて下さい。(A、Bは人物)

(ケース1)
 「お前最近、体に筋肉ついてきたなぁ。何か運動とかやってるのか?」
 「最近、学校を卒業したからね」
 「筋肉と卒業と何の関係もないだろ!」

(ケース2)
 「お前最近、体に筋肉ついてきたなぁ。何か運動とかやってるのか?」
 「あぁやってるよ。選挙運動とか、住民運動とかね」
 「そんなんで筋肉つくか!」

 どちらも演芸ネタではよく見る掛け合いですが、ケース1は話に繋がりがなく、面白味に欠けています。逆にケース2は、Aの振りに対してBがきちんと答え、面白味がでています。
 ケース1のような掛け合いが、まったく必要ないとはいいませんが、会話の流れとしては強引で、聞く者に違和感を与えてしまう場合が多いのです。そのため、使いすぎるとネタ全体をつまらなくしてしまう恐れがあるので、こういった手法を使いたい場合は、ポイントを絞って使うようにしましょう。
 ケース1のようなネタづくりをしてしまう背景には、「意味不明なことをいって面白味をだしてやろう」という意図があるのですが、一般的にそれらの手法は、答えの内容が意味不明なのであって、相手の質問に対してはきちんと答えているのです。そうでないと話に構成がなくなってしまい、相手に「何わけの分からないこといってるの?」という感情を抱かせてしまうからです。
 それでも、その場の勢いで笑いがとれる場合もありますが、それはあくまで特例で、話に繋がりを持たせ、スムーズな展開をつくるのが、ネタづくりの基本なのです。(^_^)

 しかし厳密には、それだけでも最良ではありません。
 仮に、相手から「この新製品の携帯電話を使ってみた感想はどう?」と、話を振られたとします。これに対してパフォーマンス芸人などは、変な表情や動きをしながら「使い心地わる〜い!」などと、安易なパフォーマンス芸にはしるでしょう。「話の繋がり」だけを考えるなら、きちんと相手に返答しているため、これでもかまわないことになってしまいます。
 しかし、その内容は「使い心地の良い、悪いを述べているだけ」、「表情や言い方を変化させているだけ」という、あきらかに捻り要素が少なく、面白味に欠けたものです。捻りは、言い方だけを捻っても効果は薄く、返答内容を捻ることで力を発揮します。
 例を挙げましょう。(A、Bは人物)

 「この新製品の携帯電話を使ってみた感想はどう?」
 「まったりとしていてコクがある。それでいてしつこくない!とくに口の中に広がる豊潤な味わいは、素直に『美味しい』といえる、そんな一品だ!うむ、良い仕事だ。女将を呼べ!」

 何やら料理番組にでてきそうなフレーズですが、携帯電話の感想を聞かれたのに対し、なぜか食べ物の感想で答え、面白味をだしています。このように「感想を聞かれた」のなら「感想で答える」というように、話に繋がりを持たせ、答える内容を捻るのが大切です。
 ちなみに、どのように捻るかは「話す相手が知っていて、かつ好きそうなもの」を選ぶのがベストです!この例では、たまたま食べ物を題材にしましたが、誰でも自分が興味のある物事には引きつけられ、面白く感じます。そのため、常に相手の関心事を考慮にいれ、なるべく捻る内容も相手の好きなもの(=相手に合わせてあげる)にするのです。それがその人の笑いのツボを強く刺激し、結果的に大きな笑いに繋がることになります。(^_^) 仮に相手が不特定多数の場合は、一般的に多くの人が知っているものにするのが無難でしょう。


 第二に、「話の長さ」

 どんなに面白い話題でも、回りくどく、ダラダラと話してはつまらなくなります。これは非常にもったいない!話は要点をまとめて簡潔にするのが、1番面白味をだせる方法です。これはすべての会話にいえることですが、分かりにくい内容では、その物事を充分に相手に伝えることができないからです。

「要点はどこか」
「結論は何か」


 それが大事なのです。ネタなら何をいいたくて、どこが面白い部分なのか。相手がいちいち考えなくてもいいように、事前にまとめてから話す必要があるのです!(重要!)
 面白そうな話題というのは、相手は無意識のうちに「どんな話なんだろう」と、ワクワクした期待感を持って聞いています。このときに長くダラダラと話してしまうと、時間の経過と共に、その期待感も消えていってしまいます。すっかり冷めきってからオチをいったところで、受けるわけがありません。
 話の中に、あまり要点と関係のない内容が入ると、聞く側は「結局何がいいたいんだ?」という印象を受け、話を聞くことに疲れてしまいます。そういう話し方をする人は、親切心で細かい説明を入れているのがほとんどですが、それがいきすぎて失敗しています。(要は、いらない説明をつけすぎてしまっている) 本人はあまり気付いていませんが、このような人は意外に多くいます。
 話が長くなれば、単純に情報量が増え、それを整理する手間も増えます。手間が増えれば、その分だけ面白味も伝わりにくくなるので、「話は簡潔に」を心がけましょう!(^_^)

 

認知度と言葉の順序を考慮する

 ネタをつくる際は、「認知度」と「言葉の順序」を、意識する必要があります。


 [認知度]

※1
ちなみに、昔の芸名で面白いのは、『ダウンタウン』『井上陽水』『SMAP』など…。
それぞれ、『ライト兄弟』『アンドレカンドレ』『スケートボーイズ』という名前だった。

 相手が知らないものをネタにしたところで、意味が分からず面白くはありません。当然、少しでも知っていると思われるものを使った方が良いのです。例を挙げましょう。
 歌手の『キンキキッズ』の昔の芸名は、『関西坊や』でした。(当然、ファン以外の人にはあまり知られていません) 仮に彼らの番組にゲストで出演して、自己紹介で「どうも、関西坊やです!」と、ボケたとします。このとき、キンキキッズ本人や、ファンの人たちには受けるかもしれませんが、それ以外の人には受けが悪いでしょう。(※1) ツッコミ役がいれば「それはキンキキッズの昔の芸名だろ!」と突っ込むことで、多少笑いをとることはできますが、ツッコミ役がいない場合や、フォローが利きづらい活字ネタでは、注意する必要があります。

 認知度が低いボケは、相手に一瞬「なぜ?」と考えさせてしまいます。ネタは、頭の中にストレートに入っていくことで面白いと感じやすいため、聞き手に「考えさせる手間」を与えてしまっては、笑いはとりにくくなります。
 もちろん、これは新しければいいというわけでもありません。古いものの方が認知度が高い場合もあるし、それを聞く相手によっても認知度の高さは違います。そのため、常にベストな笑いをとるには、現在の状況や話す相手のことを考慮に入れ、臨機応変に対応する必要があるのです。(重要!)

 以上のように、不特定多数を相手にする場合は、なるべく多くの人が知っているものをネタにします。ただ、少人数や個人を相手にする場合は、もっとピンポイントで受ける方法があります。例を挙げましょう。
 私は、HPの掲示板などでも、色々な人とよく話すのですが、仲の良い人には「ネタのプレゼント」をすることがあります。次のネタは、ネット友達の「ゆずかさん」に上げたもので、5.7.5の川柳になっています。(笑)

−−−−−
●「ゆずか」の名前で、川柳を詠います。(^_^)

まずは普通に。
雪ダルマ
ずんぐりだけど
可愛いね☆

次は、ゆずかさんを想像して。
豊かさと
随所に見える
可憐さよ

次はお笑い系。(なんじゃそりゃ?)
湯冷めして
頭痛がするよ
風邪かもね

最後は綺麗に締めよう。(^_^)
夢想い
ずっと瞳は
輝いて…

おそまつでした〜。m(__)m
−−−−−

 このような本人に直接絡んだネタは非常に受けます!なぜなら、認知度が高いのは当然ですが、何より「その人のためだけにつくったネタ」ということが一目瞭然だからです。誰でも自分に関する話題は楽しいと感じるし、このようなネタは「あなたに関心があるんですよ」というのを間接的に伝える役目もあるため、貰った人は皆、例外なく喜んでくれます。(^_^)
 当然、このネタも「世界でたった一人、あなたのためだけにつくったネタですよ!」という想いが込められています。


 [言葉の順序]

「A君は真面目だが、少しおっちょこちょいのところがある」
「A君は少しおっちょこちょいのところがあるが、真面目だ」


 この2つを比べてみると、後者の方がA君に対して良い印象を受けるでしょう。言葉というのは、順序を変えるだけで印象が大きく違ってきます。基本的に、後に良い言葉を持ってきた方が印象は良くなります。主に、言葉の最後は結論を示すため、前者なら「A君はおっちょこちょい」、後者なら「A君は真面目」という意味で受けとめられるからです。このことからも、言葉の最後は強いインパクトを持っていることが分かります。

 お笑いネタでも同じことがいえます。仮に、1つのボケの中に2つ以上の洒落が入っている場合、より面白い(上手い)洒落を後に持ってきた方が、全体のネタが面白く感じられます。始めに上手い洒落をもってきてしまうと、そのせいで後が薄れてしまい、結果的に薄いネタとして終わってしまう恐れがあります。逆に、始めにそこそこの洒落で引きつけておいて、後に上手い洒落をもってくると、相乗効果もあって、全体を大きく盛り上げることができるわけです。

 当然、例で挙げた4つの川柳も「言葉の順序」を考慮しています。
 1番初めは、「一番上手くない」もしくは「無難なもの」にして、最後に「一番上手いもの」もしくは「綺麗におさまるもの」を持ってきています。3番目は、流れを変えるためにお笑い系を入れています。こうすることで、最後の綺麗な川柳が引き立ちます。仮に2番目の川柳を、3番目に持ってきてしまうと、「同じ綺麗な内容が続く」ため、最後が引き立ちません。
 ただ、起承転結など難しいことは考える必要はありません。要は、最後に1番良いものを持ってきて、途中はなるべく同じ内容のものが重ならないように意識するだけで充分です。(^_^)


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